「春の膳」をつくろう!
4月15日(火)、松風園藤作で「地産地消特別ランチ」を味わった子どもは、その後の振り返りで「上越には、どんな食材があるのか探してみたいです」、「自分でも膳をつくってみたいです」と話し、次の活動への思いを湧き上がらせました。
そして、4月22日(火)に地元食材の調査として、高田の「二・七の市」へ出かけました。筍や山菜がが並んでいたことから「これで何かつくれないかな」と話す子どもや、柿崎さんの朝摘み苺を見て「朝、とれた物がもうでているね。真っ赤ですごくおいしそう」と口にする子どももいました。その後、買ってきたものを持ち帰り、「朝摘み苺は、より熟していて甘みが強かった」、「山菜は、家で天ぷらにしてみたら美味かった」と感想を伝えあいました。
食材調査を基に、使う食材を「妙高産の筍、上越市柿崎の苺」に決め、春の膳づくりをスタートしました。5月7日(水)に朝市で必要な材料を調達し、9日(金)に各食材でチームになり、春の膳づくりを行いました。筍チームは、筍ごはん、筑前煮、筍汁を作り、苺チームは苺を使ったカップケーキやムースといったデザートをつくりました。最後に、つくったものを膳に盛り付け、上越産の食材で作った「春のGozzo膳」が完成しました。
食べた後、子どもたちは、振り返りシートに次のように書いていました。
「今日、数日前から準備をしていた春のGozzo膳をついにつくって、MY膳で食べました。自分たちは、筍汁をつくりました。まず、にんじん、たまねぎをいちょう切りにして、水を入れた鍋に入れました。途中、灰汁が大量に出たため、取りました。人参のやわらかさがよい感じになったら、鯖缶を入れました。鯖がほぐれたら、いよいよ味噌を入れました。自分は、洗い物をしたいたので完成した時の味見はほかの仲間に任せました。全てのグループの調理が出そろって膳になったとき、他のグループの料理はおいしかったのですが、自分たちの筍汁はとても味が薄かったです。後で原因を栄養教諭の岡田先生に聞いたら、食べる前に『ある汁』を入れなかったため、味噌の味が全体にいきわたらなかったとのことでした。次は、絶対にリベンジしたいです。」
「私は、春の膳で筑前煮を作りました。作っているときにハプニングはありましたが、他の仲間から『おいしいね』と言ってもらえてうれしかったです。でも、しいたけを干ししいたけにした方がもっとおいしくなるのかなと思いました。今度つくるときは、干ししいたけにしようと思いました。筑前煮だけではなく、他の料理もとてもおいしかったです。やっぱり膳で食べると、特別感がありました。今度は、夏の膳を作りたいです」
実際につくったことで、つくり手の苦労や達成感をあじわっていました。また、出汁の味わいに気付き、次はもっとおいしくしたいという思いをもつ子が多くいました。「夏の膳」をパワーアップさせるために、活動を進めていきます。