なんですなあそびをするの
活動では、ミミとショコラとおさんぽをすることを楽しみにしている子どもがいます。
グラウンドへおさんぽに出かけた時のことです。ミミとショコラがグラウンドの地面に座り込み、全く動かなくなってしまうことがありました。しばらくすると、ミミとショコラは背中を地面にこすりつけるように何度もひっくり返ったり、向きを変えるように回ったりしました。その姿に驚いて離れる子ども、関心をもって近くで見ようとする子ども、「ぼくも一緒にやってみてもいい?」とミミとショコラの真似をしようとする子どもがいました。
翌日、活動のはじめに「昨日のおさんぽ」を話題にしました。子どもは、グラウンドでのミミとショコラの姿を話し、「すな遊びをしてたよ」「すながとんできて少しこわかった」などと話しました。また、「なんですな遊びをするの」と話す子どもがいました。その言葉を聞いた子どもは「グラウンドでねころぶと気持ちいいんじゃない」「せなかがかゆいんだよ」「地面だけじゃなくて、ネットとぼうでも首をかいてたよ」などと話しました。
そして、もう一度グラウンドへおさんぽに行ってみることにしました。
ミミとショコラは、グラウンドへ行くと、サッカーゴールの前にすわりこみ、昨日と同じように砂あびをしました。そのミミとショコラの姿を見て、子どもは「ほら、やっぱりしたよ」「気持ちいいのかな」「サッカーゴールがおうちだと思ってるんだよ」「まえにわのおうちにもすなばを作れないかな」と話しました。
また、別の日におさんぽに出かけた時に、はらっぱと前庭の間の道にミミとショコラが急にすわりこみました。
子どもは「もしかして!」「ここでもやるんじゃない!」と言いました。すると、ミミとショコラは、グラウンドでしていた時と同じように背中を地面にこすりつけたり、回ったりしました。子どもは、「グラウンドじゃなくてもやるんだね」「サーカスみたいだね」と、ミミとショコラの姿をうれしそうに見ました。
子どもは、作文シートに次のように書きました。
「ミミとショコラがすなあそびをするとき、『あぶないからどいて』といっているとおもうよ。きのうもやっていたよ。きょうは、さっかーごーるのうしろでやっていたよ。きのうまんなかであばれていたよ。やねのほうもいっぽんできたよ」
「ミミとショコラがすなあそびをするのは、きもちいいんじゃないかなー。ミミとショコラは、グラウンドがすきになったよ。でも、グラウンドではしることもある。ちょっときになったのは、サッカーのネットにショコラのあしがかかってた。それは、かわいそうだった。でも、たすけてもらえてうれしそうだった。ミミはたのしそうだった。わたしは、ミミのリードをもっていました。ショコラのリードは、もてなかったけど、ミミのリードをもてたからうれしかったです」
「きょうのおさんぽで、アルパカさんがさーかすにみえておもしろかったよ。ミミがショコラのくびにあたって、ミミとショコラがつばをはいてびっくりしたよ」