Yum,Yumだから、スイッチできないときがある
子どもが繰り返しかかわった2つ目の曲は「Head shoulders Knees and Toes」です。子どもはすぐに「今度は全部、体のパーツをスイッチできる」と話しました。首(neck)、肘(elbow)、腕(arm)などにスイッチできる言葉をあつめたあと、歌にのせて仲間が伝えた箇所を、触るゲームをしました。子どもは「なんていっているの」、「エルボーってなんだっけ」などと英語の発音や仲間が聞く発音を聞くことについて、仲間と相談しながらゲームを楽しんでいました。
そして子どもは「Do you like grapes?」という曲に出あいました。子どもは特徴的なリズムや、Do you like~?やI like~.の繰り返しのあるこの曲を歌うことを楽しみました。そして流れる映像を基にしながら「How about you?はあなたは?という意味じゃない」「Yum,yum,…うまそうだなってことだ」と意味をとらえていきました。
教師は「歌のどこを何にスイッチできますか」と問うと、「grapesのところを他の果物にスイッチできる」と話し、柿(persimmon)や梨(pear)などにスイッチして、歌ったり、仲間に歌詞をスイッチしたもので尋ねたりしました。
教師は次に「スイッチできるのは果物だけですか」と問うと、子どもは「野菜もいける」「ゲームもスイッチできる」などと答えました。すると「Yum,Yum,YumYum,Yummy,Yummyっておいしい、おいしいって言ってるから食べ物とかならいけるけど、そうでないとスイッチできない」と話す仲間がいました。その後、子どもはスイッチできる言葉はどのようなものだろうと考え、その言葉を探し始めました。そしてDo you like~?は好きな物をたずねる表現でありながら、場合によってはスイッチする言葉が限定されることをとらえ、ゲーム、建物、色などは今回の曲だと適していないことを話しました。
子どもは、適した言葉を考えながら歌詞をスイッチして仲間に尋ねるゲームをしました。
子どもは作文シートに「いろいろなことばに、スイッチして気付いたことは食べ物だったら何でもできることです。それでやさいのアイデアがあったけど、それからいろいろふえていきました。それでみんなにすきか聞きました。ポテトフライがすきか聞きました。すきな人がけっこういました。たてものやそういうのだときょくにおいしいいみがあるからつかえませんでした。だから食べ物やのみ物だけにしました。ワンフレーズスイッチ楽しかったです」、「いろいろなことばにスイッチして気付いたことは、みんなの好きな食べ物が知れることです。スイッチして、いちごや、ぶどうやもも。いろいろスイッチすると、好きな物やにがてな物が知れます。やさいや食べ物やのみ物に、スイッチしてよいと思います。にがてな人がいっぱいいるかもしれないし、好きな人がいっぱいいるかもしれません。人のとくちょうも知れるし、好きな人が多いかきらいな人が多いのかドキドキして楽しくゲームができます。けど、ものやキャラクターやたてものは今回ダメだと思います。食べられるものじゃないからです。このゲームでは、好きな物ときらいな物が知れるゲームです。楽しいと思うゲームです」などと書いてありました。