謎の部屋の正体
4月14日、子どもは、1回目のよりびとステーションの活動をふり返りました。
子どもは、谷浜駅の印象を「完全に忘れられている駅な感じがする」「静かで有間川駅よりも本当の無人駅だった」「人がいないから寂しすぎる」などと話しました。
もう一度谷浜駅に行きたいという子どもは、「鍵のかかったなぞの部屋の正体を知りたい」「谷浜駅のことにくわしい駅の人の話が聞きたい」と仲間に話しました。
4月16日、子どもは2回目の谷浜駅へ出かけました。この日は、えちごトキめき鉄道 直江津駅長の竹内さんが谷浜駅に来てくださいました。
子どもは、「なぞの部屋の鍵を開けてください!」とすぐに竹内さんに話しました。
鍵が開くと「わあ!」と歓声をあげながら中へ入っていきました。
竹内さんは、谷浜駅は41年前に無人駅になったこと、謎の部屋は切符を売ったり駅員が働いたりする部屋だったこと、昔は海水浴の季節になると谷浜駅がにぎわっていたことなどを話してくれました。谷浜駅を利用する人が今では1日13人ほどということを知った子どもは、「え?意外と多いじゃん」「誰もいないのかと思った」と驚きの声をあげていました。
また、謎の部屋の奥にある駅員の休憩室だった部屋を見た子どもは、「41年前から使っていないのに結構きれいだよ」「ここで何かできそうだな~」と話しました。
前回のお出かけで谷浜駅を掃除したいと思った子どもは、駅の待合室を掃除し始めました。
「やっぱり床が結構汚れている」「窓がぴかぴかになった気がする」「なんか掃除したら先週より明るくなったね」などと仲間と話しながら、谷浜駅をきれいにしていきました。
子どもは、鍵を開けてもらった謎の部屋の中もしっかりと掃除しました。
子どもは、この日の作文シートに次のように書きました。
「今日は、二回目の谷浜駅へ行きました。前とくらべて、あまりさびしくない感じがしました。私はこの前四年一組のみんなが来たから谷浜駅はうれしくて明るくなってさびしいかんじがなくなったんだと思います。そう思うと、もっと谷浜駅にもっと行ってきれいにしてあげたいなと思います。(中略)竹内さんからのお話で分かったことは、さいしょは人が来ていたけど、今は来ていないということです。人が来ていた理由は、海を見に行こうと電車で谷浜駅にたくさん人が来ていた。でもみんな電車を使わないで車でいどうするようになってしまった。だから今は人が少ない。だいたい一日のお客さん平均13人くらいだといっていました。でもそれはいがいと多いのかもと思いました」
「今日、はなしをきいてすっごくむかしからあることがわかりました。でもきっぷをかうのももうつかわれなくて、もっていかれちゃいました。で、いろいろなことをききました。発車メロディーがひとをすくっていることはしりませんでした。それとえちごトキめきてつどうがつながって10年がたっています。週に一回は、そうじをしているらしいです。スピーカーがあって、えきのことをじょうほうをはっしんしているらしいです。まえとくらべてきれいになったと思います。理由は、きょうそうじしたのもそうなんだけど、みんなががんばってそうじをしたからだと思います。でもがんばれば、もっときれいになるきがします」
「今日、二回目の谷浜駅に行きました。前を比べてすこしかわりました。理由は、駅員さんとかがいると、む人駅ではないようなかんじがするからです。直江津駅の駅長さんに話をききました。1ばんきになっていたのは、なぞのへや、1日の利用者です。13人でした。8人くらいだと思っていたので、びっくりしました。なぞのへやは、きっぷをうるところと、休けいするところと、駅員さんがすわっているところです。谷浜駅のれきしもわかりました。む人駅になったのは、41年前でした。むかしは、海水よく目的で、にぎわっていたそうです。こんな駅にも人がくるんだとおもいました」