どうかぞえる?
実践算数科「かぞえてみる」において、数のまとまりを見つけて「音楽バックを入れるところが、10のまとまりが4つとバラが6あったから、全部で46こあったよ」や「オープンスペースの水道が6つあって、1年生から6年生まで同じ数あったから、6+6+6+6+6+6で数えたよ」と話したり数えたりする子どもがいました。
ランドセルロッカーを数えた仲間がどう数えたかを考えてみると、子どもは「9のまとまりで数えたんじゃないかな」と写真を指で囲んで見せました。「どういうこと?」と言っていた子どもも、仲間が指で囲んで見せてくれたのを見ると、「わかる。わかる」と納得したように反応を返しました。そして、9のまとまりが4つあることから、9+9+9+9と立式して計算して数えてみることになりました。仲間の一人が前に出てきて、計算の仕方を話し始めると、周りの仲間は、じっと仲間が黒板に書く姿を見つめたり、話す言葉に耳を傾けたりしながら、仲間の思いを受け止めようとしていました。
数のまとまりを見つけて、まとまりのいくつ分かで数えてみる方法を試してみようと出かけた子どもは、いつも以上にたくさんの靴がある下駄箱を見つけました。
靴やスリッパと種類がいろいろあったことから、子どもは、まとまりで数えるのではなく1つずつ数えてみることにしました。数を声に出しながら数えていきながら、300近くの数を数えていきました。
その様子を見ていた子どもは、何とかまとまりで数えられないかを考えました。「3つずつあるから、3と3で1段で6でしょう。それが……5段あるから……」と言い、ノートに「スリッパをかぞえたよ。3のまとまりが……」と、メモを書いていました。
数えるものに応じて、数えた方を変えたり、工夫したりして数えていった子どもは、自分の数えたものから「かぞえるえほん」のページを増やしていきました。そして、仲間と読み合うことを楽しんでいました。