やぎさんのお誕生日会
やぎさんとのお別れまであと15日になりました。
子どもは、やぎさんとのお別れを前にもうすぐ1歳になるだいチョコ、チョコ、ミルク、ミルクティーの誕生日をお祝いしたいと思いました。
子どもは「本当の誕生日はお別れした後だから、ちょっと早いけど、みんなでお祝いをしてあげたいな」と、お祝いのお手紙を書いたり、誕生日ケーキをあげたりしたいと思いを膨らませました。
12月2日、久しぶりの晴天に恵まれ、やぎさんのお誕生日会に子どもはワクワクしていました。
誕生日ケーキを作りたいと思った子どもは、前庭で持ってきた野菜や果物を使いながら、やぎさんのお誕生日ケーキを仲間とつくりました。
誕生日のごちそうをあげたいと思った子どもは、るんるんレストランで仲間と野菜や好きな原っぱの草を鍋に入れたり、細かくした野菜をレタスに包み込んだりして、思い思いにごちそうをつくりました。
お祝いのプレゼントに遊び場を増やしたいと思った子どもは、遊び場と遊び場をつなぐ橋を新たにつけてやぎさんと一緒に遊んでいました。
途中で、ごちそうのにおいを嗅ぎつけただいチョコやチョコが近づいてきたり、新しい遊び場が気になったのかだいチョコが遊びに来たりしました。近づいてきただいチョコやチョコやミルクやミルクティーにびっくりしながらも、「ご飯が食べたいんだね」と言いながら持ってきた野菜をあげたり、「もうすぐできるからね」と言いながら遊び場をつくったりする子どもの姿がありました。
やぎさんのお誕生日会の時間になり、「これからやぎさんのお誕生日会を始めます」と司会の仲間が声を出してくれました。
お祝いの手紙を読んだり、ハッピーバースデーの歌を鍵盤ハーモニカで伴奏して歌ったり、手作りのごちそうや誕生日ケーキをプレゼントしたりしました。
やぎさんとの思い出がまた1つ増えたようです。
作文シートには、次のようなことが書かれていました。
「きょうは、やぎさんにスペシャルフルーツはるまきをつくってたのしかったです。だれとやったかというと〇〇ちゃんと〇〇とやってたのしかったですよね。めちゃくちゃたのしかったですよね。ぐざいは、みかんのかわとバナナのかわとにんじんのかわとにんじんとレタスをいれて、たのしかったです。どうやってつくったかというと、みかんのかわはちいさくきって、にんじんのかわもちいさくきって、にんじんははんぶんにきって、レタスはのりみたいにしてまいてつくってたのしかったです。〇〇ちゃんとやっておいしそうにつくって、やぎさんにあげたら、めちゃだいチョコとチョコとミルクとミルクティーがめちゃよってきて、おいしそうにみえたのかなと、あげてみたらめちゃたべてくれてうれしかったですよね。」
「きょうは、やぎさんのおたんじょう日かいがありました。ぼくは、ケーキづくりをやりました。(中略)そしてついにやぎにあげるのがちかづいてきました。やぎに見つからないようにさくのよこにおきました。いちおう見つかったようにさくのよこだけど、1センチぐらいはなしておきました。そしていよいよおたんじょう日かいのはじまりました。おてがみをいろいろな人がいっぱいいろいろなことをしゃべってたし、ひとりひとりのいいことばがあってよかったとおもったよ。つぎは、けんばんハーモニカやこえで♪ハッピーバースデートゥーユー♪をうたったよ。よかったよ。そしてついにケーキのばんがきたよ。はたしてたべるか……だいチョコがひとりじめしてたけど手ではんぶんもらってって手でそのままあげて、みんなにあげたよ。またやりたいな。」