金谷夜のアドベンチュ「自分の目でホタルは確実に見た」
ホタルを見たいと願った子どもは、金谷山公園に夜7時30分に集まりました。「金谷夜のアドベンチュ」です。子どもは、夜の金谷に初めて出あいました。仲間が到着すると、興奮しながら駆け寄っていきました。そうしながら、日は落ち、辺りは暗くなっていきました。
この日も森田さん、牛木さんが来てくださいました。森田さんは、「今みなさんが点けているヘッドライトや懐中電灯の明かりは、ホタルを見に行くときには消してください。お願いはそれだけです。あとは、楽しんでください」と話しました。子どもは、森田さんからいただいた「ホタルの里」のしおりを見て、ライトの光はホタルに影響を与えることを知っていました。また、子どもは話を聞きながら、「ホタルには触っちゃだめ!」と話しました。ホタルは人の手の熱で弱ってしまうこともしおりを見て知っていました。さらにこの日は、上越ホタルの会の会長の高橋さんも来てくださっていました。髙橋さんは、金谷にいなくなってしまったホタルを、人の手で環境を整え復活させてきたことを話してくださいました。
いよいよホタルを見に行きます。子どもは、「いるのかな」と話していると、先に行った仲間の「いるよー!」という声が聞こえてきました。ホタルの宿周辺には、幾匹もホタルが舞っていました。子どもは、大人がライトを照らしていると「ライトを消して下さい」と声を掛けていました。タブレットを持ってきた子どもは、ホタルの光を収めようとシャッターを切りながら「うまく撮れないな」と言い、ホタルの光を自分の目に焼き付けていました。また、アドベン帳を持ってきた子どもは、森田さんにインタビューをしてメモを取っていました。
アスファルトで舗装された歩道をさらに進むと、奥の方にもホタルが飛んでいました。ホタルが子どもの頭の上を飛んでいくと、驚いていました。また、いつも散策したり、生き物を捕まえたりしてきた場所が、夜になると違う気配を感じ、「怖い」とつぶやいたり、仲間と手をつないで歩いたりしました。
子どもは作文シートに次のように書いていました。
「昨日、金谷へホタルを見に行きました。最初に来た時はまだ明るかったけど、ホタルを見に行く時にはもう暗かったです。見に行ったらホタルがいっぱい飛んでいました。すぐにアイパッドで写真をとりました。でも最初は全ぜんいませんでした。写真も全ぜん暗すぎて木も草も何も見えませんでした。でも自分の目でホタルはかくじつに見ました。」
「昨日、金谷へホタルを見に行きました。わたしは、初めて見ます。昨日は、四年二組全員ではありません。ようじがあってこれない人もいます。私はお母さんと見に行きました。お母さんは、ホタルを見に行くのが『ひさしぶり』と言っていました。ホタルを見に行く前には、森田さんと牛木さん、それにホタルの会の会長さんの高橋さんがお話をしてくださいました。それで〇〇くんが『ホタルはぜったいつかまえないでね』と言いました、森田さんは、『ぜったいつかまえそうな人が言っているな』と言っていました。ホタルを見に行ったとき、とってもキレイでした。ぜんぜんカメラでとれませんでした。楽しかったです。」
「昨日、金谷へホタルを見に行きました。牛木さんと森田さんと会長さんが来てくれました。ホタルを見て、ようち園の時、お母さんとお父さんとホタルを見に行ったことがあって、その時は、ホタルがいっぱいいました。今回の金谷でホタルを見て、思っていたよりもホタルがたくさんいたし、キレイに光っていました。でも、前よりは少なかったです。だけど私は、少しだけかと思っていたら、いろんなところにいました。ホタルが頭の上をとんでいたのですごくびっくりしました。いろんなホタルが見れて楽しかったし、うれしかったです。また見に行きたいです。」