5月21日 五智公園の自然観察
子どもが、創造活動「古里風土記」でかかわっていきたい、上越地域の風土の中で生まれていることとして提案し、実現に動き出したものの一つが五智公園の自然観察です。
提案した子どもは、自身が参加した「五智公園を育てる会」の方々が開く自然観察でよさを感じ、五智公園の自然を季節ごとに見つめていくことを仲間に提案しました。
また、学校から五智公園までの往復の路線バスの時刻調べやバス会社への乗車の連絡なども行っていました。
五智公園の駐車場で「五智公園を育てる会」の槙島さん、古澤さん、石野さんと出会い、そこから自然観察を始めました。
五智公園を訪れたことのある子どもも行ったことのない道を下り、湿地に向かいました。
この湿地について説明とともに、この周りを歩けたり、そこに自生するモウセンゴケが育ったりするように、「五智公園を育てる会」の皆さんが丸太を並べ、草を刈っていることなどを聞きました。
展望台への途中では、ヤマツツジの花弁を食べてみる子どもがいました。
生えている場所によって、すっぱさに違いがあったようです。
展望台では、山々は雲で覆われていましたが、海や上越市のまちを一望しました。
旧キャンプ場で昼食をとり、マツの木に付いているハルゼミの抜け殻を見つけたり、モウセンゴケを双眼実体顕微鏡で観察したりしました。
子どもは、作文シートに
「五智公園で、古澤和子さん、良彰さん、槇島さん、石野さんと自然観察をしました。最初は雨だったけれど、最後は晴れました。いろいろな植物を見ることができて楽しかったです。中には、うちわのような葉があったので、その形を気に入りました。五智公園にこんな場所があったんだということを初めて知りました。古澤さんたちと歩いた冒険コースがとてもおもしろかったです。これからの人生で、あまり見ることができない貴重な体験をさせてもらいました。展望台で見る景色が最高でした。これからも、五智公園の自然を守っていけたらいいです」
「八重桜ロードを歩いていくと線がはってあって、中の道をぬけると湿地があり、モウセンゴケがありました。また、まわりの葉の大きい植物はかるそうです。モウセンゴケは、ぐっとのびた丸い葉にひげみたいなものがついており、そこがベトベトしています。それが動いて虫をとかして吸収するのだそうです。低いけれど生えているのがすごいと言っていました。もとの道にもどると、タニウツギやサトザクラの種類もいろいろ教えてくれました。そして、森の道に入りました。ウルシもあって、植物もりもりでたくさんだったから、クロモジもあって、みんなに回したり、香りをかいでみたりしました。展望台に着いて、きりがすごくて見えづらかったけれど、みんなで行けてよかったです。もどってお昼を食べました。モウセンゴケをけんび鏡でのぞくと、丸いつぶとねばねばが虫をとらえているように見えました。また、マツの木にしかいないハルゼミの抜け殻もありました。みんなと五智公園に行けてとてもよかったし、湿地も見ることができました。モウセンゴケは、売っているけれど、自生しているものは初めて見ます。クルマユリ・ヤマユリ・ササユリがあって、とても見て面白かったです」
と書いていました。