「カヤ」をにがす
子どもは、金谷でしたいと考えていることがありました。カエルの「チビ」が亡くなってしまったことから、もう一匹のカエルの「カヤ」を金谷へかえすことです。子どもは、手に「カヤ」を入れた虫かごを持ち、路線バスと徒歩で金谷へ向かいました。
金谷山公園に着くと、始めに牛木さんがハチに注意するように話をしてくださいました。子どもはお話を聞いた後、「チビ」を捕まえた場所に行きました。その場に穴を掘って「チビ」を埋め、お墓をつくりました。それに続いて、子どもは、仲間と共に「カヤ」を連れてホタルロードの水路に向かいました。水路にカヤを放そうとしますがなかなか虫かごから出てきません。「帰りたくないのかな」と言っていると「カヤ」がジャンプして虫かごから出て、川に戻っていきました。子どもは「さようなら」「ありがとう」と言い、涙ぐみながら「カヤ」と別れました。
また、子どもは、テントでの楽しみをひろげたいと考え、学校でつくったテーブルを持ってきました。テントの中で弁当を広げ、仲間と楽しみをつくりました。釜戸で調理をしたいと考えていた子どもは、焼きリンゴをつくりました。牛木さんからよく火が起きる枝の組み方を教えてもらいながら、焼いていきました。枝を折ったり集めたりして、頬を赤くしながら釜戸にくべていきました。焼きあがったリンゴは、一つ一つ丁寧にアルミホイルに包み、仲間に配りました。
前回気になっていた竹の子を取りたいと考えていた子どもは、竹を所有する方にお話をすると「どうぞ」と言っていただきました。山の斜面にある竹の子を掘ろうと、何度も滑り落ちながらもよじ登りました。そして竹の子を切ったり、掘ったりしました。大きくなった竹の子を仲間と二人で担いで、持ち帰りました。
子どもは作文シートに次のように書いていました。
「今日、金谷山に行きました。私は、バスに乗る時に、カヤをつれていきました。カヤは、かえるです。そのカヤは、にがしました。理由は、カエルのイボにどくがあるし、金谷山のカエルでかわいそうだからです。でもにがす時には、その入っていた虫かごからはなれなくなりました。カヤをにがしそうになった時には、教室でミルワームも食べて、にがすのもまよったけど、やっぱりにがしました。にがす時は、『にげないね』と言っていたらジャンプでにげ、そのジャンプの力で水がはねました。」
「ついたら牛木さんのお話を聞きました。それは、はちの事です。写真を見せてもらいながら聞いていたら、その一つの写真が牛木さんが前、はちにさされていた写真がありました。その写真の手ははれていました。だから、夏とかには気をつけたいです。そのあと、〇〇ちゃんと調理のたき火のじゅんびをしました。前回は、10分くらいでついたけど、今日は、3分くらいでついたから、早めにデザートのやきりんごが作れそうでした。そうしたら牛木さんが来て、よくもえるこつを教えてくれました。それは、木の向きをそろえる事です。そうしてみたらすごい火が強くなりました。そして、〇〇ちゃんたちにりんごを切って、さとうをふって、アルミホイルでつつんでもらった物を火の中にいれました。5分くらいたって、うらを見てみたらアルミホイルが、こげていたので表をやきました。そして、全部焼けたら、一こずつアルミホイルにつつんでいきました。そしたらおみそ汁もおいしそうにできていたので、他のみんなをよびました」」