冬の膳づくり
秋の膳づくりを経て、「五味五色」を踏まえて膳をつくると、色が鮮やかになったり、味のバランスがよくなったりすることがわかりました。季節が変わっても「色鮮やかでおいしい膳をつくりたい」という思いから、冬の膳づくりをしました。秋の膳と同様、まずは食材決めです。学級で話し合うと、1番にあがったのが大根でした。白色が出せるし、様々な料理に活用できるというのが理由です。次にあがったものが、季節の果実である蜜柑です。甘味に使ったら、黄色が鮮やかに映えるのではないかという意見で一致し、使うことにしました。このほかにも、海鮮からホタテやぶり、野菜では白菜やにんじんといった根菜類もあがり、これらを使ってお品書きを決めることにしました。
一番人気であった大根はぶりと合わせて「ぶり大根」にすることで旨味が引き出せるのではと考え、「ぶり大根」を主菜にしました。蜜柑は、断面をきれいに見せるために「フルーツ大福」が提案され、甘味はが決定しました。そして、副菜にも大根を使った「冬のおでん」、主食に「ホタテご飯」、和え物に「にんじんと白菜の和え物」、汁物に根菜を多く使った「けんちん汁」をつくることにしました。
12月12日(金)、調理当日には藤作グループの笹川さん、君島さんから立ち会ってもらいました。調理手順に沿って具材を切ったり、鍋に入れたりするだけでなく、「同じ大きさに切ること」、「煮たら調味料の順番を間違えないこと」といったプロの技を習いながら、つくりました。特に汁物チームは、「こんにゃくは切らないでちぎった方がこしが出ること」「味噌を入れずに醤油だけで十分に味が引き出せること」を知り、試食することでこれらを感じていました。膳づくりも回数を重ねるたびに、切り方1つにも着目して君島さんに質問するなど、細部までこだわってつくり込んでいました。

2人に提供すると、2人からは「彩り、味ともによくなった。今度は盛り付けの向きといった提供する立場にもこだわってやってみてほしい」という感想をいただき、2学期の最後に自信をつけるとともに、3学期の活動への意欲を湧き上がらせていました。活動後、子どもは作文シートに次のように書きました。
「今日、雪が降っている中で冬の膳をつくりました。私は、甘味で大福を作ることになりました。冬の蜜柑も取り入れてつくりました。栄養素も考えて膳をつくることになり、私たちのチームはビタミンと糖質をつかったメニューにしました。自分たちも彩りを意識してつくりましたが、もってみたらどれも彩りが良くて興奮しました。食べてみると、どれも出汁が効いていてとてもおいしかったです。自分がつくった大福は、見た目は良かったですが、食べてみると粉っぽさがあり、あまり美味しくなかったです。今度、甘味に再度チャレンジしたいです。」
「ぼくは、けんちん汁を作りました。最初は、野菜とこんにゃくを切りました。にんじんと大根は乱切りにして、椎茸は半月切りにしました。こんにゃくはというと、切らずにちぎりました。正直、驚きました。形が悪くなり、見た目が悪くなると思っていたからです。でも、藤作の君島さんは、そちらの方がこしが出ると仰っていて、食べてみたら納得しました。今回は、味噌を使わずに、汁が作れることを知れて、うれしかったです。」











