7月18日 鵜の浜海水浴場
「鵜の浜海水浴場に行って、風土はどう変わってきているのかを調べたい。
海は、上越地域の風土であり、崩れた砂浜を大潟観光協会の方々が整備していて、崩れたり、壊れたりした風土をどのように人の手で直すのかを知りたくて行きたいと思った」
と、子どもからの提案がありました。
提案したグループの子どもは、大潟観光協会の佐野謙一さんと電話で打ち合わせを重ね、活動内容や日程を組み立てました。
7月18日に、海開きをしたばかりの鵜の浜海水浴場を訪れました。
まず、佐野さんの説明を聞きながら、砂がなくなり、コンクリートの護岸がむき出しになった部分と、大潟観光協会の方々が砂を運び入れて修復した砂浜を見ました。
そして、海で遊びました。
鵜の浜人魚館さんで温泉に入り、大潟キャンプ場に移動して昼食をとりました。
そして、佐野さんから改めて、鵜の浜海水浴場を修復する取組やそのような取組をするに至った思い、大潟観光協会の取組についてお聞きしました。
子どもは、作文シートに
「鵜の浜海水浴場は、去年の11月頃から浜の砂が海にもっていかれるということがあって、今年の海水浴は中止になりそうなところで、大潟観光協会の方々が砂を運んで整備してくれていました。佐野さんから海の砂浜がなくなっているという話を聞き、その詳しいことは14時から町内会館で話を聞きました。
海に入り、遊んでいるうちに、水中をのぞいてみると、さっきまで足がついていたのに急に水深が深くなり、足がつかなくなりました。ブイのところまで泳いだらとても冷たい流れがあって、何だろうと思いました。自分の中では、潮が関係して冷たく感じるじゃないかと思いました。最初はつめたく感じた海も少しずつあたたかく感じてきました。深くまでもぐれてとてもうれしかったし、とても楽しかったです。上越地域の風土は、みんなが協力して守っていることがわかりました」
「この前行ったときよりも、場所が減っていました。去年まで使えたところが、しんしょくで砂がもっていかれて、使えなくなったと佐野さんは言っていました。元々は、コンクリートが丸出しになっていたと言っていました。のちほど動画を見てみたら、本当にコンクリート丸出しの状態でした。佐野さんは『危機的な状況』と言っていました。
佐野さんのお話が終わったら、いざ、海にとびこみました。5mくらい進んでゴーグルをつけて下を見てみたら、足がつかなくなっていました。今日みたいな冷たい海は気持ちいいと思いました。ぼくは行けるいちばん遠いところまで行くことにしました。深いけれど、何もないまるで深海みたいなところでした。
そして、佐野さんのお話を聞き、動画を見せてもらいました。今の鵜の浜は活気がないので、早く戻ってほしいと言っていました。海水浴場の砂がしんしょくされてもっていかれたので、一部使えなくなり、コロナの前とは大幅にちがう海水浴場になっているそうです。
今回、海とかかわることを通して思ったことは、海は上越地域の風土だということです。佐野さんたちが守ろうと言ってきて、次第に守ろうとしていく人が増えていったのもそうだし、なにより、継続しようとしていることが風土となっているのではないかなあと思いました」
と書きました。