関田古代詞を知る
7月17日、子どもは筒方地区を訪れました。上関田へ出かけ、関田に古くから伝わる伝統的な行事の一つである「関田古代詞・関田神楽」を地域おこし協力隊の前倉さんより話してもらいました。
20年程前に撮影された映像を見ながら、「関田古代詞・関田神楽」について聞きました。毎年8月18日に八幡神社に五穀豊穣と悪魔ばらいを願い奉納されています。「関田古代詞」は、唄とはやし(三味線、篠笛、太鼓)で音頭を取った盆踊りです。また、「関田神楽」は、獅子と天狗が舞い、最後に真剣でしめ縄を切り落とし、きれいに切れるとその年は豊作になると言われているそうです。ただ、ここ数年は「関田神楽」はされていないことも聞きました。
どちらも、楽譜や例が示されているものがあるわけではなく、知っている人から次の世代へ伝えている様子がありました。子どもは、「難しそう」「何も見ないでやっていてすごい」と言っていました。当日の様子も映し出されており、たくさんの人が八幡神社にいる様子や神社の下のスペースにも櫓を組んで踊っている様子がありました。「にぎやかだね」と仲間と話している様子もありました。
その後、八幡神社へ向かいました。八幡神社には、樹齢800年の御神木がありました。子どもは、仲間と手をつなぎ、木の周りを取り囲みました。太い木であることを感じていました。ここでお祭りがされていることを想像した子どもは「お祭りを見てみたい」と話していました。
子どもは、活動を終えて作文シートに、以下のように書きました。
「今日、まえくらさんにせきだこだいじをおしえてもらいました。ごしんぼくのじゅれいは800年もあって、すごく大きくてびっくりしました。れんしゅうのやりかたは、できる人がおしえて、がくふもなくて、たいへんそうでした。ふえと、しゃみせんとたいこでおとをとっていました。やらなくなったらおわりそうなので、少ししんぱいです。」
「前倉さんからいろいろな話を聞いた上でえいぞうを見ました。えいぞうには、20年前くらいの子どもが大人に篠笛、三味線などをおしえられているえいぞうや祭をやっているようすなどさまざまなものがきさいされており、すごく関田古代詞がわかったきがします。それは、本当にすごくいろいろなことです。たとえば八幡神社に800年以上の樹齢などこまかなものでも一つでもすこしでもしれて、関田古代詞にふれられてうれしいと思います。」
「今日は、関田古代詞と関田雅楽についてビデオと前倉さんのお話を聞いてネットには書いていないことを勉強しました。古代詞と雅楽の練習は、出来る人のマネををして、覚えて受けついでいくそうです。出来る人が教えるのは、教える方も教わる方も大変そうだなと私は思いました。あと、何年もうけつがれているのがすごいと思いました。理由は、筒方はきっと住むのが大変だし小学校や幼ち園、中学校がなくて子どもも、大人も別の場所へひっこしてしまい、せっかく古代詞のことを覚えたのに筒方と関わりがなくなり教える人、教えてもらう人がいなくなると思ったからです。でも、ずーっと続いているということは両方がまだいるということです。だから、ししまいとてんぐはいなくなっちゃったけど昔から人口はあまり変化していないのかなと思いました。この前の福山さんの写真の通りいつまでも関田古代詞と関田雅楽が続くのは、筒方を愛する人がたくさんいるからだと思いました。」