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学級の活動

実践道徳「手加減することについて」

3年1組 実践道徳 2026/07/06

校内で「スマイルボウリングイベント」をすることを決めた子どもは、隣の学級の3年2組の仲間を招いた後、新たに5年1組、1年1組の仲間をイベントに招きたいと思いを膨らませました。

1年生を招いたイベントの日のことです。これまで、一緒にやってみた3年生や5年生とは異なり、投げる力が弱く、ゆっくりしたスピードでボールが進んだり、ボールがコースから外れたりしてしまうことが多く起こりました。イベントの前日、「1年生にもスマイルボウリングが楽しいって思ってもらいたい」「いい勝負ができたら、もっと楽しいと思ってもらえるよ」と話していた子どもは、そのような1年生の姿を目にし、「手加減しよう」と同じチームの3年生に話しました。

子どもは、わざとボールがコースアウトするように投げる、わざとゲートにボールを当ててファールにするといった手加減を考えてやりました。そうして、勝負に勝てて喜ぶ1年生がいた一方で、手加減することについて仲間と話している姿に気付き、「手加減してるでしょ!」と話す1年生がいました。

このようなことから、他者と共にスポーツを楽しむうえでの自分の在り方を見つめるきっかけになるととらえ、実践道徳「手加減することについて」の時間をつくりました。

1年生とのスマイルボウリングイベントについて思い起こす中で、「あなたは、1年生に手かげんをしましたか」と教師から問われた子どもは、

「さすがに1年生だから手加減しようと思ってした」「プレイングチームの女の子が負けて嫌そうだったから、私は途中からしたよ」「わざと手加減して勝っても、1年生はつまらないんじゃないの」「でも、勝ててうれしそうだったよ」「本気出したらあっという間に終わっちゃうでしょ。1年生が楽しい気持ちで終わってほしいから」などと話しました。

その後、手加減された1年生はどう思っていたのかという話題になる中で、教師から手加減されていることに気付いていた1年生の動画や言葉があることを伝えました。子どもは、「なんかちょっと怖い」「どう思ってたんだろう」と言いました。

動画や言葉にふれた後、子どもは、「相手のことを思って手加減してたはずなのに、○○くんはそれをいいと思っていなかったと思うと、ちょっと残念かも」「ばれなければちょうどいい手加減だったのに」「手加減してる時点でだめで、ちょうどいいとかないでしょ」などと話しました。

また、教師から改めて「相手に気づかれなければ、それはよい手かげんだったの?」と尋ねられた子どもは、次のことを話しました。

「スポーツは、正々堂々やるものだと思う。だから、手加減すること自体が反則だと思う」

「やっぱり相手の気持ちによると思う。してほしいならするし、してほしくないならしてはいけない」

「勝ち目がないのは、相手にとってつまらないイベントになってしまう」

「私は、最初は手加減するかな。でも、相手が上手になってきたら、少しずつやめると思う」

「確かに。手加減ってよい面と悪い面があるんだね。相手の気持ちによるのか」

子どもは、相手に手加減することを視点にしながら、スポーツを一緒にする相手への親切、思いやり、イベントに招待する立場としての責任、スポーツをすることの公正・公平にかかわる自分の在り方について見つめました。

子どもは、作文シートに次のことを書きました。

「相手にとって手かげんすることは、わるいことではないと思います。理由は、○○くんみたいに手かげんされることがいやな子もいるし、手かげんしてほしい子もいるから本人に聞いてみればいいと思います。手かげんのいいこと、わるいことは、人によって変わるんだと思います。手かげんしてほしくないなら、したらいけないし、手かげんをしてほしいなら、してあげたほうがいいし、それが一番いいと思います。でも、手かげんしてほしくなくても、本気でやるとよゆうで勝っちゃうから、ほんの少し手かげんしてあげたほうがいいし、手かげんしすぎだと相手がつまらなくなって、よくないと思います」

「相手にとって手かげんすることは、いいもわるいもないと思います。理由は、1年生には、手かげんしてもらいたいと思う人もいるかもしれないし、その中でも手かげんしてほしくないと思う人もいるかもしれないからです。わたしは、少し手かげんしていたけど、もし、手かげんしてほしくないという子がチームにいたら、それはもうしわけなかったなと思います。でも、手かげんしてほしかったという人がいたら、それでよかった~と思いました。私のプレイングチームの女の子は、力が弱くてゲートはくぐれたけど、ピンにあと少しのところで止まってしまっていました。だから、どうしようかなと思ったけど、手かげんしようと思って、倒れてないピンを外に出しました。手かげんしてよかったなーと勝手に思いました。けっきょく、3年生チームが勝ちました。1年生は、くやしそうな顔をしていたので、大丈夫かなと不安になったけど、最後まで笑顔でいてくれてうれしかったです。その笑顔に勇気をもらいました。また他の学年とやるときも、一年生からもらった笑顔でがんばりたいと思いました。なので、あらためて、手かげんにいいもわるいもないと思いました。またがんばりたいと思いました」